狩野川河川生態工学研究所
Institute of Ecology and Engineering for Kanogawa River

所長

設置期間

令和3年11月1日~令和6年10月31日

研究テーマ

流況変化に対する河川-海洋沿岸生態系の応答:狩野川水系における解明と生態系保全策に関する研究

研究概要

静岡県東部を流れる狩野川は、大規模出水による下流での氾濫を未然に防ぐために可動堰付きバイパス放水路をもつ河川である。放水は雨量に応じて年間平均2、3回行われるが、この放水路によるピークカットが、狩野川の河川生態系や狩野川本川が流出する沼津港から放水路の出口となる江浦湾に至る駿河湾東北部沿岸にどのような影響を与えているかを考察する。
具体的には、放水路による流量調節が行われる豪雨イベントの前後と、それには至らない程度の降雨イベントがもたらす水位変動を対象に、河川水質、河床形態、底生動物群集、魚類(アユ)、河畔林植生や沿岸の一次生産の変化や応答についての知見を集積し、これをもとに河川管理者との合同作業で生物多様性の観点から生態系保全にも配慮した放水路の運用やあり方について提案する。