所長
設置期間
令和4年8月1日~令和7年7月31日
研究テーマ
多文化共生社会におけるコミュニケーションのあり方
研究概要
昨今、言語教育においても多文化共生や異文化理解といった観点が重視されるようになってきたが、依然として、言語教育においては、学習者に如何に教えるかという部分が関心事となっている。言語とは何か/コミュニケーション能力とは何か/言語と文化の関係をどのように見るのか/他者を理解するとはどのようなことなのか、といった本質的な問いについては十分に議論がなされていない。このような議論なくしては、真の意味での、他者への理解や他者との共生の実現は難しいだろう。
本研究所では、言語教育、言語哲学、教育学、キャリア教育等の学際的視点から言語や教育について検討し、多文化共生に向けた言語教育のあり方を提言していく。年次ごとに、言語教育における言語観の変遷、人間の発達と言語、コミュニティへの参入と学びー大学とキャリアー 等のテーマを設定し、研究を行う。さらに、研究成果については、研究所主催の言語教育に関するセミナーの実施などを通して、広く学外へ発信していく。また、研究及び研究所主催の講座では、他大学教員の参加も予定しており、大学間の交流や教員間のネットワーク構築を見込んでいる。