聞き書き・語りの森研究所
Center for Community Storytelling and Oral Documentation(CCSOD)

所長

張 盛開(静岡大学/人文社会科学部/教授)

設置期間

令和7年10月1日~令和10年9月30日

研究テーマ

聞き書き・語りの森:地域の声を記録し、共に生きる知を育む実践的研究

研究概要

<研究の目的>
本研究は、地域に根ざした「語り」を核として、教育・研究・地域連携の拠点形成を目指す実践的プロジェクトである。静岡県を中心に、教員・日本人学生・留学生・地域住民(外国人を含む)が協働し、昔話・民話・移住経験・生活知などの語りを、日本語および外国語で記録・分析・教材化・発信していく。
中心的な資源としては、日本語方言研究の泰斗である故・山口幸洋博士、および「伊豆昔語りの会」代表の鈴木暹氏が昭和期より収集した全国各地の方言音声資料(アナログテープ)を活用する。さらに、静岡県内の各地で新たなフィールドワークを実施し、現代の語りを採集する。
このようにして得られた語りと昭和期以前の語りを比較することで、言語・歴史・地域文化・民俗・農業などの通時的変容を解明し、地域文化と言語資源の継承に資することを目指す。