イノベーション・スタンダード研究所
Innovation Standard Laboratory

所長

坪井 秀次(静岡大学/グローバル共創科学部/准教授)

設置期間

令和7年10月1日~令和10年9月30日

研究テーマ

イノベーションを特別から標準にするための研究(組織・地域・文化・リスク・防災・気候変動などの学際的なアプローチに基づく研究による社会貢献・寄与)

研究概要

<研究の目的>
2024年のグローバル・イノベーション・インデックス(世界知的所有権機関:
WIPO)によると日本の順位は13位である。上位から1位スイス、2位スウェーデ
ン、3位米国であり、日本は教育や情報通信関連の弱さが影響し、上位に入ること
すらできない現状にある。また、従業員のエンゲージメントの国際比較では、熱意
ある人の割合が5%となり、145カ国中、最下位となっている(ギャラップ2023)。
日本をイノベーションがあふれる国にするためには、イノベーションを特別なもの
ではなく、多くの人が起こせるように社会標準にする必要がある。そのため、ミッ
ションとして、イノベーションを特別から標準にする「イノベーション・スタン
ダード」を掲げて、その取り組みの一環として、イノベーション・スタンダード研
究所を設立する。目指す未来として、イノベーションが世界中の企業や行政などか
らあふれ出す進化した世界を目指す。当プロジェクト研究所の目的は、このミッ
ションを達成するために、異なる専門領域を持つ研究者の情報交換・調査・研究を
促進することで、新たな結合を生み、研究を通じて社会に貢献・寄与することであ
る。
具体的には、当大学の未来創成ビジョンにおける「イノベーションの創出」を中
心に寄与し、組織イノベーション、地域や文化におけるイノベーション、リスクや
防災、気候変動におけるイノベーションなどの幅広い分野を調査・研究の対象とし
て、ミッションの達成のために、研究員との協議によりさらなる分野への取り組み
も可能とし、地域の産・官などとの連携も模索する。
関連する講演会・セミナー・ワークショップ等では、研究成果や著書、論文など
を活用し、周知・実践を促進する。一部の講演やワークショップでは、著書「シ
ン・イノベーション思考(坪井秀次2024)」により、イノベーションを分解するイ
ノベーション・リバース・エンジニアリングやイノベーションを自動生成するイノ
ベーション・リングスを提唱・周知し、研究の発想にも生かす。