所長
設置期間
令和5年4月1日~令和8年3月31日
研究テーマ
子どもたちのレジリエンスを育て、逆境で支える方法を検証していくため、以下の3つのテーマについて、研究および実践を進めていく。
➀子どものレジリエンスに関する発達的推移および他要因との関連に関する基礎的研究
➁レジリエンス教育で用いる授業教材の開発および学校環境に関する研究
➂逆境の中にいる子どものレジリエンスを支える支援に関する研究
研究概要
<研究の目的>
災害、テロや感染症の拡大など未来にどのようなことが待ち受けているのかわからないVUCA時代において、子どもたちにつけたい力としてレジリエンスが注目されるようになってきている。しかし、日本の子どもたちを対象とした研究は横断的な研究に留まり縦断的に検証されていないことや学力などの他の要因との関連についても明らかにされていない。また学校で子どもたちのレジリエンスを育てる方法についてはエビデンスに基づいたアプローチが必要となっている。特に、2022年12月に文部科学省の生徒指導提要が改訂され、その中でレジリエンスなどの「Social and Emotional Skills」の育成が含まれたことで社会的な要請が高まっている。そこで、本研究所は、①子どものレジリエンスに関する発達的推移および他要因との関連に関する基礎的研究、②子どものレジリエンスを育てる授業教材の開発および学校環境に関する研究、そして③病気の家族がいるなど逆境にある子どものレジリエンスについても着目し、その支援に関する研究を行う。こうした研究成果を学校だけでなく広く社会に向けても子どものレジリエンスの育成について実践的なアプローチを提案することを目的とする。